札幌育児園

札幌育児園 創立110周年旅行 旅行記

札幌育児園では平成28年1月7月から1月9日までの2泊3日、子ども59名・職員22名、総勢80名で東京ディズニーリゾートと東京スカイツリーの見学旅行に行ってきました。
今回の旅行は、札幌育児園創立100周年を記念してスタートしたディズニー旅行の3回目。今年は110周年の記念旅行です。ここで子どもたちが過ごした夢のひとときをご紹介したいと思います。

旅行に向けて

昨年11月の夕方、園長先生から子どもたちに"札幌育児園110周年記念旅行、東京ディズニーリゾート&東京スカイツリー"のお話がありました。子どもたちからは歓喜の声が上がり、早速用意されたたくさんのガイドブックやパーク内のパンフレットを片手に「私これに乗りたい!」「お土産はこれにしようかな」と、胸躍る気持ちをおさえきれない様子でした。

旅行に向けて、当日の活動グループごとに集まり、日夜活発な"作戦会議"が行われました。職員も、限られた日数、時間の中で少しでも子どもたちにとって思い出に残る旅行にしてあげたいと、手作りのしおりを作成し、子ども以上に童心に返りながら熱心にリサーチした情報をもとに、子どもたちと共同作業で活動計画が練り上げられていきました。また、旅行に向けて、事前に空港での搭乗手続きを学ぶ勉強会を開く等、子どもたちがこうした貴重な体験活動を通して、主体的に行動しながら様々な学びにつなげられるようなメニューも用意されました。

 みんなで旅行のイメージをふくらまそう

いよいよ出発の日

平成28年1月7月、待ちに待った旅行当日。わくわく、ドキドキで眠れない子どもたちも多くいましたが、早朝の出発にもかかわらずビシッと準備万端!この日のために揃えたお気に入りの服装で気合十分!
「遊び疲れて倒れるまで楽しんでおいで!」。園長先生の言葉に子どもたちの気分も最高潮に盛り上がったところで、バスに乗車。新千歳空港に向けて出発です。

 園長先生のお話でみんなの気分も最高潮に

新千歳空港から羽田空港へ


 事前に学んだから搭乗手続きの流れもバッチリだね

 新千歳空港に到着し、添乗員さんにみんなでご挨拶「おはようございます!よろしくお願いします!」 添乗員さんから旅程の説明を受け、すぐに搭乗手続へ。事前に勉強したからみんなバッチリ! 機内の座席の確認もスピーディで、スムーズな搭乗でした。

 「雲の上はずっと晴れなの?」

 「飛行機は今どこを飛んでるのかな?」

 機内では初めての飛行機にみんな興味深々でしたが、みんなマナーよく着席。手作りのしおりを見ながらスケジュールを確認する子、窓から空を眺めて初めての飛行機を満喫する子、早起きだったせいかすぐに寝ちゃった子と様々でしたが、羽田空港到着までの時間を思い思いに過ごしていました。

 わくわく、どきどき、ディズニーリゾートへゴー!

 予定通り、約1時間半のフライトで羽田空港に到着。息つく暇なくすぐにディズニーリゾート行のバスに乗車。 バスの窓越しに次々に見えてくる都会の景色に、ようやく東京へ来たことを実感する子どもたち。バスが走ること約40分。「あれ、お城じゃない?!」「あっち、あっち、見えてきたよ!!」いよいよ近づいてきた夢の国への期待と興奮が高まります。

1日目 ディズニーシー



「あ!火山だ!」「あれ、シンデレラ城だよ!」飛行機を降り、ディズニーシーへ向かうバスの窓からディズニーリゾートの夢の様な景色に歓喜しながら駐車場のゲートをくぐりました。「外国に来たみたい!」ディズニーのキャラクターが描かれたチケットを握りしめ、逸る気持ちを抑えきれず足早になる子どもたちの目の前には、本やテレビで見たままの光景が広がっていました。



 想像よりも広いパークと北海道では見られない人の多さに圧倒され、ドキドキしている少し緊張気味の子どもたち。でも、乗りたかったジェットコースターに乗ったり、大好きなキャラクターと写真を撮ったりしてるうちに自然と笑顔が増えていきす。
女の子はやっぱり買い物に真剣!しっかり本で調べた買い物リストを見ながらショッピングが始まります。女の子に人気のキャラクターのお店では「いっぱいあって選べない!」と可愛い雑貨やぬいぐるみを前に悩みながら家族やお友達へのお土産選び。男の子は下調べでグループみんなの意見が一致したフリーホールに挑戦。ドキドキワクワク。恐怖と期待で「やっぱり止める!いや、乗る!」と乗り場までの待ち時間もワイワイ話しながらあっという間に過ぎていきます。「やっぱり怖かったー!」「面白い顔!」とフリーホールで撮られた写真にさらに笑いが起きました。「アリエルと写真撮る!」「ミッキーに会いたい!」絵本や映画の中でしか会えなかった大好きなキャラクターの腕に飛び込んでいった子どもたち。「サイン書いてください!」「ミッキー大好き!」子どもたちの目はキラキラ輝いていました。



日が落ちるとディズニーシーは海の風が吹き始め寒さが増しました。でも、さすが北海道の子ども達。寒さなんて気にせずにまだまだ遊びに飽きません。「夕ご飯はあそこで食べるんだよね?」「あそこのポップコーンが食べたーい!」食欲もまだまだ止まりません。ナイフとフォークでディナーを楽しんだグループもいました。夕飯の後は遊び疲れてホテルに戻るグループやまだまだ乗り物に乗って遊ぶグループもいました。「すごーい!綺麗!」ジェットコースターから見た夜のディズニーシーはライトアップされていました。



 「何が始まるの??」パークの真ん中にある水辺で花火や沢山の光を使った壮大な夜のショーの始まりです。水上の光の塔に映像が映し出され、目の前で繰り広げられる幻想的で迫力のあるショーに子どもたちは釘付けです。
 キラキラ輝いている水辺を通り過ぎ、買い忘れたお土産を買いながら帰りのゲートに向かいます。「明日は何から乗る?」「あのお店のチュロスが食べたい!」「明日は早起きしようね!」とホテルへ向かうモノレールでは、翌日のディズニーランドの計画に花を咲かせながら期待に胸を膨らませます。
 ホテルに着くと、色んな味のポップコーンをポップコーンバケットに溢れるくらい入れ、みんなで食べ比べが始まります。ベッドに入り、ディズニーシーでの思い出を話しながらいつの間にか寝てしまった1日目となりました。

2日目 ディズニーランド

朝から快晴! カーテンを開けた遠くの先には、明日行くスカイツリーに感動しながら 写真撮影で始まりました。昨日の余韻に浸りながら、今日はどこに行こうとわくわく。 いつも以上に手早く準備をしながら、グループで朝ごはん。気持ちはディズニーランドに向いながらバイキングも楽しみました。今日は朝からグループ活動だったので、食事をしている先で玄関から出発するグループも。「あー!もう行ってる!」益々気持ちは高まります。


「チケットもった?」「何から乗る?」「やっぱりこっちがいい」「あそこに他のグループがいた」開園前の長い列でも期待が膨らみます。早起きして朝ご飯を一番に摂り、かいえんの早くに並んでいたグループは、一足先にキャラクターとご対面。門が開くと、それぞれのグループが「バイバーイ」と目的の場所に散っていきました。1ヶ月以上前から、本などを使って「ここに行きたい」「これが欲しい」と綿密に計画を立ててきたことからも、どのグループも「次はここ、その次は・・」とどんどん前だけを見て、早足になりながら順序良く列に溶け込んでいきました。



「マウンテンを制覇する!」と3大ジェットコースターを巡ったり、のんびりクルーズを楽しんだり、ミッキーと写真を撮りサインを貰ったり。ミッキーやミニーなどのキャラクターのお家訪問の数を競っていたグループもありました。グループ毎、途中ですれ違った時には「どこに行った?」「ここ行った?」など情報交換会。「ここ3回目!!」と、ファストパスを駆使したりタイムロスなく並び、何回も乗りこなしていたプロフェッショナルなグループもありましたね。中には、"タイムキーパー"として『"時間待ち"を計算する役割』を命じられて、2時間程首から下げられた札をしっかりキャストに渡す任務をこなした貴重な体験をした子もいましたね。時間が過ぎる毎に気持ちがほっこり。ぬいぐるみやお土産の袋も増えていきました。またまた、ここがいい!と入ったレストランでは、素敵な盛り付けに感動しながら、美味しかったとお腹も話題も膨らみました。



陽の傾きとともににだんだんと冷えてくる東京の夕方。ポップコーンと一緒に外での時間に耐えていましたが、徐々に「まだ時間ある?」「あとどれくらい?」とカウントダウンも始まりました。すっかり暗くなった中に浮き上がる眩しいくらいの光と音のパレードに感動し、キャラクターへの声援と手を振りながら、心を夢の国に残しつつも足はホテルに向かいましたね。音と光が小さくなり、だんだん静かに暗くなっていくのに合わせて、気持ちも声もトーンダウン。・・・でも!そこは子ども達。ホテルに着いて、他のグル-プに会った時には、一気に話に花が咲いて、気持ちも口もとまりませんでした。



そして、皆で一緒にとるホテルでの夕食。「そこ行った、楽しかったね」「えー、行ってない、行きたかった」と2日分のディズニーの報告会に代わりました。そして、「いっぱい食べて来たから、はいらなーい!」と言いながらも、おしゃべりしながら目の前のお皿がきれいになっていきました。しっかりとデザートも別腹でいただきましたよ。ごちそうさまをすると、余韻を残しながらそれぞれのお部屋へ。 お土産を見ながら再び気持ちは夢の世界に戻りますが、ぐっとこらえながら荷物とお土産をかばんに。きれいに片付いたさっぱりとしたお部屋で、みなさん静かに夢の世界へ戻っていきました。いよいよ残すところ、あと1日・・楽しい時間はあっというまに過ぎていきます。

サプライズプレゼント


1月7日、ディズニーシーにて今日が誕生日の男の子にサプライズプレゼントを仕掛けた。それは、今日が誕生日のしーるし(印)であるシールである。笑
本人にはばれないように受付からシールをもらい、その子の左胸にシールをペタリっ!!
「先生?このシールなんで俺だけ貼ってもらえるの?」
「今日が誕生日の子に貼ってもらえるんだよ。」
「ふーん。そうなんだね♪」
この時、これから会場スタッフ全員からのハッピーバースデー攻撃が待ち受けているとはつゆ知らず、いざ入場ゲートへ...すると早速、
「ハッピーバースデー♪」
スタッフからの暖かいおもてなしにびっくりし笑顔で感動する男の子。とても嬉しそうである。しかし、この男の子は思春期真っただ中の中学生でもある。行く先々でスタッフからのお祝いに、始めはありがとうと応えていたが徐々に恥ずかしい感情が芽生え始め、帰る頃にはまるで試合前に国歌斉唱を歌うスポーツ選手かのようにシールを貼っている左胸を右手で隠しながら、ディズニーシーを歩いていました。
「もう無理...恥ずかしい...」
恥ずかしさもありながら、楽しい一日を過ごす事が出来ていました。
「明日も貼ってディズニーランド歩いてみたら?」
「(即答)いやイイッ!!」

おしまい。  

3日目 東京スカイツリー

旅行もとうとう最終日となり、最後は東京スカイツリー見学!!東京ディズニーリゾートに別れを告げいざ出発。綺麗なバスガイドさんから東京の知識やスカイツリーの見学の仕方を教わりながら現地に向かいました。東京スカイツリーに到着。あまりの高さに己らのちっぽけさを感じながら、見学開始。



地上から350メートル上の展望台まで約1分で結ぶ超高速エレベーター。あまりの速さと、重力の感じなさにみんなは「さすが都会」と驚きの声を上げていました。そして最上部450メートルから見る東京を一望できる展望回廊はまさに圧巻のひとこと。当日は雲ひとつない快晴にも恵まれ言葉を失うほど360度に広がる美しい東京の街並みを見る事ができました。

 「先生~羊蹄山見えるよ!」〈違う、あれは富士山だよ 笑〉

子どもたちは東京タワー、東京ドーム、そして富士山を見つけては感動したり、人類の頂点に立った気分で東京の景色を眺めていたりとそれぞれの楽しみ方がありました。帰りにバスガイドさんから、富士山を眺める事はそうそうないと聞かれ、子どもたちは本当にこの日に来ることができて良かったと改めて強く思う事が出来ました。来る2020年、東京オリンピックの準備を進めている風景を眺めながら子どもたちは「今度は2020年に東京にオリンピックを見にきたい。」と次なる目標を掲げていました。

 ガラス床の上ではみんな口をそろえて「たすけて~」

とうとう帰りの時間~札幌へ


 仲良しになったジャスミンと共にパークにお別れ

楽しい時間はあっという間。

写真でしか見たことのなかったシンデレラ城やかわいいミッキーのおうち…

たくさんのキャラクターとの出会いや、パーク内に広がる甘いポップコーンの香り…

スリル満点のアトラクションの世界や目に焼きついて離れないエレクトリカルパレードの輝き…



東京スカイツリーの華やかなエレベータフロアから一気に駆け上り、目の前に広がった見たことのない景色…



「また来たいなぁ…」子どもたち一人ひとりの心に、3日間の思い出が映し出されていくのが手に取るように伝わってきました。楽しかった旅行の余韻とともに、羽田空港行のバスに乗車し帰路に着きます。



羽田空港へ到着。帰りの飛行機への搭乗を待っている子どもたちの表情は旅行が終わる寂しさがにじみ出ていましたが、3日間思い切り遊んでエネルギーを使い切ったようで、誰もがさすがにお疲れの様子。搭乗後はみんな爆睡でした。



北海道へ到着。飛行機を降り、北海道の寒さを感じるとともに夢から覚めたような感覚でちょっぴり切ない一瞬。 新千歳空港内のレストランにて、みんなで食事をした後、バスに乗って育児園へ出発です。

育児園に到着。「ただいま!」「おかえり!」。留守番の先生方や園長先生がお出迎えしてくれました。「3日間ありがとうございました!」。最後まで同行していただいた添乗員さんにもみんなでお礼の挨拶とともに、3日間の夢の旅行は終りを告げます。

この札幌育児園110周年の記念旅行でもある東京ディズニーリゾート&東京スカイツリーへの旅は、子どもたちにとって初めてづくしの毎日でした。どのシーンを思い起こしても、子どもたちの笑顔で溢れていたことが思い出されます。また、普段見ることのできない様々な表情・姿に出会うこともでき、子どもたちの成長をまた違った形で実感する機会にもなりました。 この3日間の旅行で体験した子どもたちにとってかけがえのない夢のひとときが、これからの成長の糧になってくれることを願って、旅行記を閉じたいと思います。

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